メイド イン タイワン

日本と台湾のあれやこれや

どちらもお帰りなさい。二つの故郷

 

 

こんにちは。

皆さんは、飛行機を乗る時にどんな気持ちになりますか?

出発時のドキドキわくわくと、帰国時の安心感と、真逆な気持ちを感じることが多いかと思います。

ただしそんな中で、長年に海外在住している人にとって、

「第二の故郷」の存在によって飛行機を乗る時の気持ちは時折異なります。

 

自分は仕事とプライベートの両方で飛行機を乗る機会が多く、

ついこの間も旧正月で台湾にいってきました。

 

国際線を乗ったのに、海外に行く感じがしない。

羽田から台北へ向かう飛行機は、「帰省」のためのフライトですし、

台北から羽田に向かう飛行機でも、「家に帰る」ためのフライトです。

どちらもお帰りなさいと、

実に不思議な気持ちになります。

 

そこでふと思い出したのが、

以前留学生の仲間と、留学経験のある教授と話していたこと。

生まれ育った故郷とは別の国での長期滞在・生活には、4つのステージがあります。

 

★ステージ1「好き好き期」:出発前~滞在3か月

基本はその国に興味があって、そこに長期滞在することに決めたことが多いため、

到着前後はとにかく興奮が収まらず、何もかも新鮮で楽しくて仕方がないです。

 

★ステージ2「クールダウン期」:滞在3か月~6か月

必要なモノが一通り揃え、周辺の地理感覚・生活サイクルも掴めるようになり、

現地での生活が徐々に回りはじめた時期です。

研究・仕事等も忙しくなり観光客気分が抜けてきます。

 

★ステージ3「イヤイヤ期」:滞在6か月~2年

すっかり現地生活に慣れ、嫌な部分も目に付くようになった時期です。

文化・風習の違いにより現地の方との摩擦も増える等、

小さなイライラがたまっていきます。

この時期に耐え切れず、帰国する人が非常に多いです。

「思ったのと違った」、「ひどい国だった」、「もう2度と行きたくない」等、

最初の愛が深ければ深いほど、その国のことを嫌いになりますので、

激しい負の感情を抱いたまま帰国する人は、2度とその国に踏み入れないのです。

 

★ステージ4「なんともない期」:2年~∞

上記のイヤイヤ期を乗り越えると、「無」の境地に突入し、

その国に対して好きでも嫌いでもなく、なんともない感情に転じます。

これは悪いことではなく、ある意味ようやく客観的に見ることができたため、

より長い滞在が可能になります。

いいところもあれば、悪いところもある、無条件に好きにはなれないが、住めば都。

そんな感情になってはじめて、第2の故郷として成立します。

 

わたしにとって、日本はそのような場所です。

素敵でいいところがたくさんありつつも、納得がいかない、イヤなところもたくさんあります。

それをすべて受け入れて、「なんともない」けれど、

第2の故郷として日々の暮らしを淡々と、穏やかに送っているのです。

 

日本と台湾のあれやこれやを書いてみるよ

ハロー。

日本で仕事・生活している台湾人です。

来日してそろそろ8年目に突入しますが、

まともに記録したこともないため、

日本と台湾を行き来する日々の感想として、

ブログでもはじめようと思った次第です。

 

いきなりですが、

台湾は何の言葉を使っているかみなさん知ってますか?

「台湾だから台湾語

という答えが一番多く聞くが、これは半分のみ正解です。

 

台湾の官用語は「中国語」であり、いわゆる「マンダリン」です。

ただし、中国のそれとは書体が異なるため「北京語」とも違います。

イメージとして、イギリス英語とアメリカの英語と似たような感覚になります。

話し言葉について、舌の巻き度合と常用の熟語がところところ異なり、

書体については、台湾では旧態漢字に近い「繁体字」を使うのに対し、

中国では「簡体字」を使っています。

 

また、「台湾語」は方言であり、台湾中南部では日常的に使われます。

日本でいう津軽弁と標準語ほど、台湾語とマンダリンは違うため、

例え漢語を日本で習ったとしても、台湾語はできないのであります。

 

このように、

当たり前と思われがちですが、あまりちゃんと紹介されていない台湾の知識や、

日本と台湾両方における生活感覚、仕事志向、人生設計、恋愛観などについて

ちょこちょことシンプルにご紹介できれ思います。

 

ではよろしくですー